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ストーブ調理

水は二つの意味で節約する必要があった。

不安定な移動式給水所ではなく、
近所の集会所の水道から24時間給水が受けられるとはいえ、
給水の手間を考えれば大切に使わざるを得ない。

また一方、
震災で市の下水処理施設に大きな被害があり
下水処理能力が著しく低下していること。

我が家は高台にあるので大丈夫なのだが、
低地の住宅地では処理しきれない下水がマンホールから溢れるなどの被害も出始めていた。
自分のところが大丈夫だからとじゃかじゃか下水を流すわけには参らぬ。

だからひたすら水を使いまわすことに気を配る。
使いまわす、というか、もはや、使い倒す、
くらいの勢いだ。

しかし、漫然と蛇口から出る水を使っていたころより
調理も洗い物もなんだか楽しい。
不謹慎だが、おままごとみたいなのだ。
工夫するって楽しい。


さて、ストーブ調理。

はじめはレトルトパウチの温め程度だったのが、
どんどんレパートリーを増やした。

カレー、シチューは言うに及ばず。
豚汁、納豆汁などの汁物類。
切り干し大根、ヒジキの煮物は乾物利用なのでよく作った。
鮭のホイル焼きや干物も楽しんだし、
焼き芋も手軽で美味しかった。
牛丼、親子丼、肉じゃがも作りました。
鍋焼きうどんもいい塩梅に出来上がる。
炒め調理と揚げ物以外はなんでもできる!

とりあえず材料を鍋に入れて
ストーブにかけておくだけですからね。
たまに覗き込んで水加減して味をつけるだけ。

時間はそこそこかかるので
もっぱら調理は夜。
夕飯の後鍋を仕掛けて置いて、寝る前に調味し、朝食べる。
だからストーブ調理のころはなんだか毎朝ごちそうでした。

「なに、これ、朝ご飯??」

って。



そのかわり、
昼間は忙しいので帰宅してすぐに食べるものしか食べられないから
夜は質素。


かえって、健康にはいいんじゃないかな。


震災中、甘味に飢えて、
余っていた白玉をストーブの湯でゆでて、
摺ったごまとお砂糖をまぶして食べてるまめな自分には、

「食い意地って、すごい」

と思ったものです。

(小豆を入手してからはストーブお汁粉は定番となりました)
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コメント 4

楓〇

ご、ごちそうじゃないですか!
素晴らしい!!!(^0^)
人間、基本は食べることですね。
食べる力は生きる力かな(^^)
by 楓〇 (2011-05-26 21:25) 

500円

楓〇さん

そーなんです!
私、そういう場面のほうが張り切るみたいで
いつもより品数多いと言われました。
そして、通常生活の今は通常食品数に戻ったと
苦情が出るこの頃です。
by 500円 (2011-05-27 10:32) 

どぼちょんぱぱ

創意工夫されてたんですね。生きる知恵ですね。
by どぼちょんぱぱ (2011-05-27 12:46) 

500円

どぼちょんぱぱさん

生来の貧乏性で、節約生活はあっているようです。
by 500円 (2011-05-28 22:57) 

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